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金具作り

りんごの剪定に使う折込鋸の金具を作っています。
弘前には以前から鋸柄を作っている職人さんがいて、農家さんが兼業でやっていたり、建具屋さんが作っていたりと、私もその一人といえるかもしれません。
鋸柄屋さんそれぞれに、個性があって、金具から自作している方もいます。
とても美しくて、既存の金具では出せない、金具を自作するからこそ出せる奇麗なフォルムの鋸を作る方がいました。
いましたというのは、残念ながら、最近亡くなられたということでした。
お会いすることができなかったのがとても残念です。
私のところに持ち込まれる柄も、この方のものがよくあり、そのたびにこだわっていたんだなぁということが伝わってくる、とても美しい道具です。
 その鋸に付く、金具だけできないかというご相談を受け、とてもいい機会なので、作らせていただきました。

見よう見まね。写しです。
なんとかおさまりましたが、この形になるまで沢山トライ&エラーがあったんだろうなぁと容易に想像できます。
作っているからこそ伝わってくる何とも言えない会話がありました。
一つだけ、ここは悩んだろうなぁと思っていたところを、自分なりに、解決して作らせていただきました。
どう思っていただけるか、見せに行けなかったのが残念です。
とても勉強になりました。
一つの道具を作るにあたり、金具も作る必要に迫られるのは当然だと思います。
二の足を踏んでる場合ではないなと、心新たにしました。

納品がてら、次に作る鋸の打合せをしてきましたが、結局りんごをもらって帰ってくるという、納めて、もらっ
てと、何をしてるかわからないなんてことは、このへんじゃよくあることです。
いつもありがとうござます。

色々予定が押せ押せで年末まで来てしまいました。
鋸にやっと手がかかっていますが、今年もあと数日です。
お待たせしてしまっているお客様大変申し訳ございません。
丁寧にお作りしますので、もう少しお待ちいただけますようお願いいたします。