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再生


直径80cmの小振りな丸テーブルが出来上がりました。
実はこんな状態のちゃぶ台でした。

これどうにかなりますか?だめそうなら捨てるけど・・・。
脚もない、天板は割れたり、端が欠けていたり、釘でつながれてたり、大きく反ってたりと、ちょっとどうしたらいいか悩んでしまうようなちゃぶ台をお預かりしました。

どうしようもないので、捨てた方がいいですよ、とその場で言えなかったのは、直した痕跡が沢山あって、その時その時、もうちょっともうちょっとと大事に使ってきたんだろうなぁというのが、感じられたからかもしれません。

どうやるか、かなり悩んで、やっぱり自分らしくやろうと決断。
欠点を取り除き、一旦120㎜ほどに裂いて、両面を削り平面を出して、取り除いた部分に新しい材を入れてはぎ直しました。
削ってみると、綺麗な栓(せん)の木でした。
クルミの木を足して、またすっかり綺麗な白木の天板になりました。

脚まわりも新たに製作しました。
畳でつかうかもしれないということで、ズリ脚にしてあります。
とてもシンプルな形です。

釘の痕が残ったりしましたが、これはこれで、あってもいいかなと思わせてくれるものでした。
表面の塗装を削り取って、綺麗な栓の木肌が見えた瞬間の興奮。
木ってすげえなぁって、毎回、毎回思います。
とてもきれいで、丁寧な暮らしをされているお客様からのご依頼でした。
古いけど、新しいテーブルが、調度よい居場所を見つけて、気持ちよさそうでした。