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産地の仕事

剪定鋸の特注。
今のがこうなので、もうちょっとこうしたい。
この梅の木で作りたい。
りんごの木のがほしい。
そのたびに手持ちの鋸を見せてもらったりお借りしたりして、先輩達が作ってきたものを目にして色々感じ、勉強しています。

鋸刃、金物、樹種と、スタイル。
年代、誰が作ったか、誰が使ってるか。
鋸一つとってみても、りんごの産地には、産地ならではの使い手一人一人のこだわりや、製作者の存在があるんだなぁと感心させられます。
今作っているものは一番下。
サンプルを作って握ってみてもらって、形の微調整をしていきます。

少し太めにするということ、尺一(一尺一寸)の鋸刃を付けたいということ、そして持ち込みの梅の木で作りたいということ。
僕にはちょっと太いかなという感じだけど、調度よいということでOKがでました。
冬の厳しい環境の中で、先々の実りを決める大事な決断をしながら、スピードも大事な剪定作業を支える鋸は、やっぱりこうありたいという思いが強いんだなぁと、いつも感じます。
中には鋸だっきゃ切れればなんでもいいんだねっていう人もいたりして。
産地の中の人それぞれ。
自分みたいな仕事が、りんご産地の中でできることが、一つ見えてきた感じがしていて、腰を据えて取り組んでみたいと思っています。