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work chair

長らくお待たせしていた椅子が出来上がり、今日納品となりました。
毎日仕事で使う椅子。
良い姿勢を保ち、気持ちよく仕事ができるように考えました。
2016_1_16 (3)
何パターンかの椅子のスケッチの中からイメージにあうものを選んでいただいたのが昨年。
そして1/5の模型を今年の初めにお見せしてだんだんと形にしていきました。
2016_2_25
シートの具合を原寸モデルを作って検討。
2016_2_24
高さ角度、肘掛の具合をお客さんと微調整しながら決められるようにモデルを作って、寸法を出していきました。
2016_5_6
実際の外観のデザインと、座り心地を確認した原寸モデルを比べながら、実現可能な構造に落とし込んでいきます。
まずシートの下地を製作。
椅子張りを小林室内さんにお願いして張ってもらいます。
2016_8_3
張り上がってきたシート。ビニールをかぶせて大事に保管。
2016_8_3 (4)
続けて脚部の製作。
円錐上の丸脚と丸ホゾ。
2016_8_3 (1)
クサビを打っていきます。
2016_8_3 (5)
同時に肘掛の製作。
今回のデザインのポイントになる大事な部分。
角のRの部分をどうやって実現するか最後まで悩みましたが、予定通り曲げを選択。
このくらい小さなRの曲げは初めてでしたが、一発合格を目指して段取りを踏んでいきます。
2016_8_3 (2)
積層曲げという工法です。
薄く削った板を接着剤をつけて貼り合わせて型に入れてプレスして曲げ形状を保持するやり方。
3㎜ほど、もどりがありましたが、ほぼ図面通りにうまく曲がってくれました。
2016_8_3 (3)
そして塗装して組み上げて完成。
時間がかかってしまい、納品も少し心苦しい気持ちでしたが、喜んでいただける表情を見ることができて、ホッとしました。
いつもありがとうございます。
設計と製作が一人の中に共存する作り方。
できない技術を使った設計は、しても絵に描いた餅。
でも、難しいけど、こうの方がいいって思える姿にするためには、時に自分にチャレンジを強いることも必要になります。
やれることだけやっててもいいか、いつも思い悩みますが、そういう選択をいつも思い切りよくできるような構えでいたいと思っています。